― 伸び悩む時こそ、自社を見つめ直す「棚卸し」のすすめ ―

「診断なんて、うちには必要ない」と思っていませんか?
経営診断、と聞くと
「ウチの会社は、特段悪いところはない」
「経営数字は自分できちんと確認している」
と感じる経営者の方が多いのではないでしょうか。
特に、会社の成長を引っ張ってこられた2代目・3代目の経営者の方にとっては、 「現場を見ていれば、会社の状態はわかる」という感覚が自然だと思われがちです。
しかし、最近こんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
- 収支状況は黒字でも、なんとなく伸び悩んでいる。
- 売上は維持できているが、今後の成長の絵姿を描けない。
- 社員との距離が少しずつ広がっている気がする。
こうした状態は、経営者の方が“自社らしさ”を言葉にできていないサインかもしれません。
◆ 経営診断=「自社らしさ」を再確認する場
私は、経営診断を「自社の強みやこだわりを、改めて言葉にする場」
だと考えています。
診断というと「粗探し」や「悪いところ探し」することと思われがちですが、実は“自分たちにとっての『当たり前』”を見つめ直す行為なのです。

現場では当たり前のことでも、お客様にとっては価値かもしれない。
例えば、
・図面に書けない細かい工夫
・納期厳守のために現場が重ねている努力
こうしたことが、意外と「伝わっていない」ことがよくあります。
経営診断では、第三者の視点を交えて、その“当たり前”を一つ一つ言語化し、「うちの強みはコレだ」と腹落ちするところまで整理します。
言葉にすると、未来が描ける。
自社らしさを言葉にできると、次のような効果が生まれます。
✅社員と想いを共有できる
⇒ 現場で起きているズレを修正しやすくなる
✅お客様への自社の魅力の伝え方が明確になる
⇒ 営業資料や商談で、選ばれる理由が伝わる
✅自信をもって“次の一手”を考えられる
⇒ 目先の数字に振り回されず、戦略が描ける
つまり、経営診断は
「未来を描くための整理整頓」なのです。

成功事例:言葉にして初めてわかった“強み”
ある金属加工会社では、「品質がいい」「技術がある」と言い続けていました。

しかし、経営診断で掘り下げると、実は「納期を絶対に守る」ことが、顧客の一番の評価ポイントだったのです。
そこで「納期厳守」を前面に出した営業資料を作成し、取引先にも「安心して頼める会社」として再認識され、新規の引き合いが増加しました。
『これまで自分たちが当たり前と思っていたことが、実はお客様にとって一番価値だった。』‐これが“自社らしさ”を言葉にする意味です。
最後に:モヤモヤを言葉にすることから始めましょう
経営診断は、経営者の頭の中にある漠然とした「こうありたい」を整理し、未来に向けて言葉にするための時間です。
決して、否定したり、無理に変えさせるものではありません。
関係者が一緒に棚卸をし、冷静に考える時間。
もし、
「最近、なんとなく伸び悩んでいる」
「うちの強みって、改めて何だろう?」
と感じたなら、一度、自社を言葉にする機会を持ってみませんか?
ご興味があれば、ぜひ気軽にご相談ください。